カメを食べる

小笠原小学校の5年生は総合的な学習の時間でカメの飼育を学ぶ。

1月には子亀を放流する。

そして、最後の授業で

島で唯一のカメ猟師さんの話を聞くことになる。

 

小笠原ではカメを食べる。

実はカメを食べる文化は世界的に珍しくない。

ただ、赤肉の刺身やレバ刺しとして食べるのは小笠原だけかも。

(カメ煮は苦手だったが刺身は美味しかった)

カメ猟は決まった期間のみ許されており、頭数も決まっている。

 

カメの解体現場に足を運んだ。

大型のカメが仰向けに3頭並び、1頭が解体の最中だった。

手際よく解体される部位を猟師さんは説明してくれた。

カメは甲羅以外のすべてが食料となる。

(カメラお断りだったので写真はありません)

カメは昔から貴重なタンパク源だった。

甲羅は占いに使われるほど、聖なるものだった。

カメもクジラやアホウドリと同じように昔、乱獲され数が激減した生物だ。

この3種乱獲にひとつの共通点が見いだされないだろうか。

 

乱獲された目的が食用以外にあることだ。

 

アホウドリは毛を加工して、衣類や毛布にした。

 

クジラは鯨油を取り出し、燃料とされた。

(ペリーが小笠原に訪れた目的は捕鯨基地を設けるためであり、

アメリカなどは石油が燃料のメインとなると捕鯨を辞めた。)

 

カメは食用としても乱獲されたらしいが、薬用や甲羅目的の乱獲もあった。

 

カメの乱獲は世界的にもまだ行われている。

理由は簡単で希少価値の高い生き物は「高値」で取引されるからだ。

アラスカのエスキモーの村ではクジラ一頭獲るだけで村の食糧が潤う。

それだけで十分なんだ。

エスキモーでもまた、頭以外のすべてが使用される。

そして、残った頭を海に投げ入れこう言う。

「また、戻ってこいよ」

 

白い砂浜に生まれたばかりの稚亀が歩いている

そこへサギが下りてきて、稚亀を喰いつばみ茂みへ飛んでいく。

「いただきます」

その意味を理解しているのは自然界に住む動物のほうが多い。

 

食べる食べられるの食物連鎖に人間は経済を持ち込んでしまった。

食用以外に獲る理由が生まれた時、乱獲が始まる。

そんな考えが頭の中をよぎる。

 

卵から孵ったカメがまた小笠原に帰ってきて卵を産むのは約20年。

それまでの生存率は0.3%。

 

小笠原では亀猟の期間と頭数が決められている。

現在、頭数いっぱいになることはないと猟師さんは言う。

 

「観光客増加のため」頭数が引き上げられるなんてことがないことを祈っている。

Profile

 

そのまんま、自己紹介です♪

Journey's Diary

 

大学卒業後、国内国外旅してきて

 

撮り続けた写真と綴ってきた言葉を

まとめたものです

 

長くて多いので

暇な時に読んでください♪

Book of my journey

 

ひとり旅をはじめてから

カメラとノートを

常に持ち歩くようになりました。

 

その風景写真と短い言葉たちを

アメブロにて公開していました。

そのページをまとめたものです。

 

これまたたくさんあるので

暇つぶしにしてください。

Woodworking

 

木をメインにした工房【旅をする木】の

作品集やものづくりへの想いを

ここにまとめています。

Workshop&Seminar info

 

パーマカルチャーデザイナーとして

全国飛び回りながらさまざまなワークショップを開催しています!

興味ある方はぜひご覧ください!

My friends

 

愛すべき友たちの

HPやお店のリンク集です。

オススメの所ばかりですよ!!

作品を取り扱っているお店も

載せています。

 

全国各地に友達が居るのが自慢です(^^)