家具作りの学校に通って、半年が経った。
ただ純粋に、木に関わる仕事で物作りがしたいな
って思って選んだ道。
確かに楽しいし、来てよかったなとは思うんだけど
違和感というかしっくり来てない部分があって
それがアファンの森で大きなナラの樹を見上げてたら気がついた。
家具作りって結局、樹を減らしてるんだって。
生きている樹を切って削って
いろんな形にするために機械や道具で切って、削って。
たくさんの端材やクズを出して、使えないものは捨てて。
あれ?これってまさに消費文明じゃん。
僕たちが切って削った樹はどこにあったの?
そのあと、そこに誰が樹を植えたの?
そもそも、そこに樹を植えたの?
そんなの知らなくても、家具は作れるし、売れたら生きていける。
トイレットペーパーやノートや本や箸や器や・・・
普段、誰もが何気なく使ってるものすべてに同じこと言えるよね。
樹を切ってるのは自分自身なんだよ
樹がなくなったらどうするの?
海外の樹を切るんだよ。
すでに大きなお寺建てるために台湾のヒノキたくさん切って
台湾ではヒノキが全面輸出禁止になった。
長野の製材所では樹齢800年のスプルースが北米から運ばれてきて切られている。
日本なら神木扱いされる樹も外国産なら切ってしまう、お金になるから。
いま、その地方ではスプルースが育たなくなっている。
アファンの森にある大きなナラの樹は
昔ここに住んでた人が植えたんだって
大きくなったら薪にするために。
まずは樹を植えなくちゃ
樹の文化ってのは樹を植えるのがはじまりなんだ。