ただ、ひとりになる
それがひとりの時間をひとりにして
きみとの時間をぼくらにする
一人旅にこだわってるわけじゃないけど
山に一人で入っていく時間を大事にしている。
自分が持てるだけの荷物を担ぎ
自分が歩けるだけの距離を歩き
自分が生きるために安全な場所を確保し
自分が生きるために知らない場所へ行く
川で体を洗い
沢の水をくみ
ごはんを作り
珈琲を淹れ
火をおこす
ただただ、ひとりで過ごす
この世界に自分一人しかいない時間を過ごす
そういう日々を積み重ねてると不思議な感覚になる。
大きな樹を見ると思い出す人がいる
かっこいい写真を撮ると会いたくなるやつがいる
キレイな花を見ると思い出す話がある
キレイな空を撮ると話したくなる物語がある
無人島の様な街で過ごす日々では気づかなかったこと
誰もいない夜も大切な人たちを思い出すことで幸せになれること
誰にも頼まれてないこの旅から帰ると
みんなが「おかえり」と出迎えてくれること
アメリカでジョンミューアトレイルを1か月間かけてひたすら山の中を歩いたとき
途中で会う人たちはみんなこう言った。
by yourself?wow!Great!!
ひとりだけでやってるのか?それはすごい!!
でも、ゴールにたどり着いたときぼくは思った。
walk by myself ひとりで全部歩いた
photos by myself 自分で写真を撮った
words by myself 自分で言葉を綴った
i made it alone ひとりでやり遂げた
but special thanks to my family, my friends, everyone i met.
でも、家族や友達、出逢ったすべての人たちに感謝したい。
ただ、ひとりになる
それは僕にとって大切な人たちを思い出す重要な時間なのだ。