ここは僕らの土地ではない

熊野古道・大峰奥駈道はとても山深い道。

 

宗教によって守られた森のほとんどは天然林で

10月の終わりから11月にかけて山は染まる。

足元には秋の花花とドングリが散りばめられている。

 

旅路でリスに何度も出くわした。

鹿は2回くらい。

そして、熊に3回会った。

僕に気づいた熊は一目散に逃げていく。

 

一瞬の緊張とともに冷静さを心がけて

熊が十分に離れたのを確認して道を行く。

 

無人の山小屋には

今年の熊と人間の接触や目撃情報が貼り紙で表示されている。

赤い文字で『熊を目撃された方はこちらまで連絡してください』と書かれている。

 

しかし、僕は何もしない。

 

ここは彼らの土地だ。

 

僕らが勝手に彼らの土地に入り込んでいるのだ。

驚かしてごめんなさい

 

だから、僕はいつも心がける。

申し訳なさそうに森を旅することを。

 

まるで誰も居なかったかのように静かに立ち去る。

彼らを守るためにゴミや食べ残しはすべて持ち帰る。

テントを張るところも、

用を足すところも道から大きくそれることもなく

熊や他の動物たちが住み処としそうな穴の近くは避ける。

 

熊との接触を減らすのなら

人間は山の奥深くまで来ないことだ。

 

もし来るなら最大限のリスペクトを持って

会わないように努力しなくてはいけない。

 

僕ら人間はアウトドアとして山の奥深くまでやってくる。

自然を身近に感じられることはとても大事なことだ。

 

しかし、忘れないでほしい。

ここは人間の土地ではないのだ。

 

『ローインバクト』

冒険家ティルマンが提唱した言葉だ。

その土地の自然に、文化に

最低限の負荷・影響しか与えないこと。

 

この美しき山々を守るということは

申し訳なさそうに旅するということなのだ。

 

熊との接触が増えれば

人間に慣れてしまいさらに接触が増え、

人間が死ぬか熊が死ぬかの事故が増える。

 

オオカミを絶滅に追いやった僕ら日本人は

アウトドアの流行りで熊を絶滅に追い込まないようにしなくてはいけない。

 

この大峰奥駈道の端にある吉野

その隣の東吉野村は最後にニホンオオカミが捕獲された場所でもある。

Profile

 

そのまんま、自己紹介です♪

Journey's Diary

 

大学卒業後、国内国外旅してきて

 

撮り続けた写真と綴ってきた言葉を

まとめたものです

 

長くて多いので

暇な時に読んでください♪

Book of my journey

 

ひとり旅をはじめてから

カメラとノートを

常に持ち歩くようになりました。

 

その風景写真と短い言葉たちを

アメブロにて公開していました。

そのページをまとめたものです。

 

これまたたくさんあるので

暇つぶしにしてください。

Woodworking

 

木をメインにした工房【旅をする木】の

作品集やものづくりへの想いを

ここにまとめています。

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