ぼちゃーーーん!
何度も言ってきたがこのロングトレイルがあるエリアは
あらゆる人工物の建設が認められていない。
そう、川を渡る橋といえども。
川を石づたいに渡っているとき
足元が滑って
身体ごと川に落ちた。
もちろん、首に下げていたカメラも。。。
バッグが重すぎてすぐに立ち上がれず、苦戦しながらも
川岸にたどり着く。
カメラにあるあらゆる蓋をあけて
バッテリー、メモリーカード、レンズすべてを外して、
タオルで水分を拭き取る。
この迅速な対応!!
なぜなら、アメリカに行く前に屋久島でまったく同じことをしたから。
とはいえ、めっちゃ凹んだ。
ロングトレイルの3分の2が終わったのに、
もし、カメラが動かなかったら・・・
前回よりもひどいような気がする。
できることは乾かすことしかない。
強い日差しと強い乾燥がこの時期の特徴だから
どこか期待する。
落ち込みすぎて、乾かしている間に
少ない食料をやけ食いする。
(これが後に出逢いを引き起こす)
2時間後、
カメラが動かない。
レンズは曇りっぱなし。
あー、もう、さいあくだ
川を渡る前にもどりたい・・・
何度同じ過ちをするのだ
いつも大きなミスは小さな一歩がはじまりだ
ほんの少しの不注意が大きなミスを招く
いつもいつもこうやって
過去に後悔を残していく
もう、落ち込んだら前を向け!
やり直せないなら
やりきるしかないだろ!
形に残すんじゃない
心に刻んでいけ!
そう、ノートに書いて自分を励ます。
サブカメラに切り替えて歩き出す。
昼過ぎにグレンパスにたどり着き
ゴールのMt.ホイットニーをはじめて見る。
まだ、カメラのことを引きずっていてキモチが高まらない。
足早に峠を下っていく。
最近、よく逢う老姉妹に会い、
カメラのことを話した。
どうしても、誰かに聞いて欲しかったのだ。
彼女たちはカメラの心配とともに僕の身体や装備の心配もしてくれた。
なんだか、話を聞いてもらえて少し気持ちが落ち着いた。
今日は早く寝る。
やけ寝だ。
今日の出来事には翌日に続く