僕は山奥でいつも手紙を書く
ここから生きて帰ってポストに手紙を入れる
それが山を下りる目的になるんだ
誰かが亡くなった悲報に、誰かが泣いている
亡くなった人は泣いている人に
かけがえのない多くのものを与えたんだろうな
そんな光景を見るたびに
僕は彼がどんな人だったのか何も知らないけど
でも、彼はきっと素晴らしい人だったに違いないと思う。
誰かが涙するってことはどんなに幸せなことか
彼はそれに気づいていたのかな
今頃、空の上から微笑んでるのかな。
立て続けに悲報が届く中、友達に子供が生まれる吉報が連続で届いて
なんだか、少しホッとした。
泣き叫びながら生まれてくる彼ら。
微笑みを浮かべる周りの人々。
彼らはこれからどんな人生を過ごすのだろう
きっと、かけがえのない多くのものを与え続けるんだろうな
死にゆくものと生まれくるもの
微笑みと涙の生命のリレー
佳貴って名前をつけてくれた祖母は
死ぬとき微笑みながら涙したんだって。
その話聞いたときは小さくて全然意味わかんなかったけど
最近は、少し分かる気がする。
まだまだ、死ねないな!とか
もっと、生きよー!とか
思えるってことはもう十分生きる意味に気づいてるんだと思うよ