ひとり夜の森、苔むした深い森
枯れ木を集めて焚き火したんだ。
きんと冷え切った空気を火が和らげる。
小さな女の子が座っていた。
わたし、火の作り方を知らなかった。
うん。
火は温かいね
うん、火はぼくらをつなげてくれるから。
でも、さみしくなかったよ。
うん、森はぼくらに優しいからね。
鹿さんも猿さんもいたよ
うん、ぼくらは同じ生き物だからね
わたしも遠くに行きたいな
ううん、きみはここにいて友達を守らなくちゃね
うん・・・
ありがとう
また、火を作ってね