長い旅に出ていたり
深い森を歩いていると
よく『運命』について考えることがある。
宗教とか哲学とか
別にそんな難しい話ではなくて
ただ、足元にある小さな苔の森や
ただ、しんと立っている木々が
それとなく示してくれているような気がする。
僕が思うに
運命てのは二つあって
ひとつは何もしなくても、向こうから勝手にやってくるもの
それを人は偶然と呼んだりする。
もうひとつは君が動き出したから掴んだもの
それを人は必然と呼んだりする。
どうやら、二つの運命が織り重なったものを自然と呼ぶらしい。
そう、自然は美しい。